今更ながら13' MacBook Pro with Retina Displayの実機に触ってきたので感想をつらつらと
11' MacBook Air Late 2010と似非Mac Proを使っている僕は欲しいと思いましたよ。スクロールやウインドウ移動、ビデオもぬるぬる動いていましたし、写真も文字もすごく綺麗に見えました。15インチMacBook Pro with Retinaで当初みられていた残像問題も13インチMacBook Pro with Retinaでは全くといっていいほどききません。
ですが、13インチMacBook Pro with Retinaをグーグルで検索してみるとあまり買いではないといったコメントが見受けられるのです。その理由は…
- 実効解像度が1280x800とMacBook Airの1440x900より低い→作業領域が狭い
- 13インチMacBook Proと性能差がないのにレティナディスプレイで不安
まず、1の解像度の問題について。
たしかに13インチMacBook Pro with Retinaでレティナディスプレイの醍醐味である高解像度表示を体験するには実効解像度を1280x800にする必要があり、作業領域が狭く感じるかも知れません。しかし、この実行解像度は最大で1680x1050まで上げることができるのです。
さらに、1680x1050で使うからと言ってこれを買わない理由にはなりません。レティナ最適化よりは文字や画像のなめらかさは少々劣りますが、それでも他のMacBookよりは綺麗でさすがレティナディスプレイモデルだなと感じることができるからです。
次に2のスペックについて。
メモリ16GB積めないとか、GPUがオンボだとかなげている人がいます。確かにあれば安心して長期間使えるし、次のモデルがでても平常心を保っていられるでしょう。しかし実機に触れても、メモリ16GBもNvidiaのグラフィックスも必要とは感じられませんでした。ネットサーフィンや書類作成、コーディングなどの使い方ではいらないと思います。
逆にレティナディスプレイで本気でアフターエフェクトなどでグラフィック制作をやる人は性能の高いMac Proや15インチMacBook Pro with Retinaを買うべきです。仕事で使うならなおさらです。ゲームをやろうと思ってる人は論外です。Windows PCを買ったほうが幸せになれます。
では、スペックなら15インチMacBook Pro with Retina、モバイルなら11, 13インチMacBook Airが通説となりつつありますが、両方中途半端になってしまった13インチMacBook Pro with Retinaを選ぶ理由は以下にあると思います。
- それなりのスペックで安価でレティナディスプレイを体験できること。
- MacBook Airにはかなわないが持ち運びやすく、作業領域をFull HD並に広くできること
Appleが犯した間違いはMacBook Pro with Retina Displayの13インチ版としてでかでかと発表してしまったことではないでしょうか。MacBook Pro 13インチのオプションとしてプラス2万円でレティナディスプレイを用意するか、"Pro"の称号を剥奪していればユーザーはそこまでがっかりしなかっただろうし、叩かれることもなかったと思います。
ということでいろいろ書いてきましたが、物書きや学生、ビジネスマン、趣味でDTM, 写真をたしなむ人で
- 15インチMacBook Pro with Retina Displayの性能よりも13インチMacBook Pro with Retina Displayの持ち運び安さ
- 13インチMacBook Pro with Retina Displayの持ち運び安さよりも13インチMacBook Pro with Retina Displayの性能とディスプレイ
この2つを重視するなら、今すぐ買ってしまっても後悔はしないはずです。Macは高いですが売るときにも高い値がつくので、後悔したなら売ってまた新しいのを買えばいいのです。僕は許されるものなら今すぐにでも買ってレティナディスプレイを堪能したいです。